平成元年（1989）5月に発売されたR32（8代目、GT-Rは8月発売）で、『GT-R』の名が16年ぶりに復活しました。

エンジンは直6・DOHC・2.6L（280PS）のRB26DETT、駆動方式に電子制御トルクスプリット4WD・アテーサETS、サスペンションは4輪マルチリンクを採用、レース（全日本ツーリングカー選手権）でも無敗を誇りました。

R32で復活したGT-R（1989年8月発売）は、'90年3月の全日本ツーリングカー選手権開幕戦でレースにデビュー。その後グループAによる同シリーズが終了する1993年までの4シーズン全29戦をすべて優勝という輝かしい記録を残しました。

カルソニック・スカイライン（星野一義・鈴木利男組）は、'90年・'93年のチャンピオンカーです。

GT-Rとしては4代目となるR33型GT-Rは、一般モデルより1年半ほど後の1995年1月に発売された。

このモデルから正式車種となった『Vスペック』（R32型ではオプションパック）は、N1耐久レース用ベース車として設定されたもので、ブレンボ製ブレーキ、17インチ専用タイヤ＆アルミ鍛造ホイールを標準装備、4WDシステムは進化した『アテーサPRO』が搭載されていた。

※展示車は、開発テストカー

1990年を最後にル・マン挑戦を中止した日産に代わり、ニスモが1995〜1996年とスカイラインベースのGTカー『NISMO GT-R LM』で出場。1995年はこの22号車（福山英朗/粕谷俊二/近藤真彦組）が総合10位・クラス5位となりました。

駆動系は、重量的に有利な2WD（FR）に改造されています。23号車と異なりエンジンはグループN仕様です。

走りの楽しさを徹底追求した10代目スカイライン・R34のGT-Rモデルは、1999年1月に発売。

エンジン・リファインや、6速トランスミッション、18インチタイヤの採用、空力改善により、前モデルより性能が向上しました。

このV-Spec�Uは、2000年10月に登場。量産車で初めて採用したNACAダクト付カーボン製エンジンフードが話題になりました。

2002年の全日本GT選手権（GT500クラス）に本山　哲、ミハエル・クルムのコンビで参戦したニスモのワークスマシン『XANAVI NISMO GT-R』です。

このマシンは'02年6月のマレーシア戦まで使用された直列6気筒RB26エンジン搭載車で、この後はV型6気筒VQ30エンジンとなります。RB26DETT型エンジンの最終搭載車両です。